パチスロはレバーONですべてが決まる。

厳密にいうと、第3停止ボタンを離した瞬間などパチスロの抽選タイミングは機種によって様々用意されているが、基本的に大体の抽選は「レバーONしたとき」ここで行われることが圧倒的に多い。

ボーナスフラグ抽選に小役抽選、はたまたリプレイタイムと呼ばれる高確率でリプレイが成立しているRT機ならば解除抽選…
などなど、パチスロのさまざまな抽選がレバーONを機に行われる。

だから自分はよく「レバーオン命」なんてことを言っては、奥義と銘打ったレバーONを繰り出すわけだが、よく考えてほしい。

いきなり目の前に神様があらわれて『このレバーを叩けば50%で天国、50%で地獄。叩かないという選択肢はありません。さあ叩きなさい』そういわれたときのことを。

そんなことあるわけがない。
なんてナンセンスは言わないでよく考えてほしい。

だって、まさにそれがパチスロなのだから。

過去、いろんな番組、動画でこの手の質問を共演者にしてきたのだけど、即座に答えられた共演者はひと握り。さすがに長年やっているベテランたちは暫く考えたあと、自分なりのそれに対する見方やレバーの叩き方を出してきて応戦してきたけど、まだ経験の浅い若い子らは全滅。と同時に、パチスロに向き合ううえでの気持ちの入れ方というか何というか、そういうののジェネレーションギャップみたいのに気づいてさみしくなる。

さて――。

レバーONに対する考え方や実際のやり方については別の機会で話すとして、今回はレバーONでの結果についてのお話。

以前、パチスロライターの佐々木真さんがパチンコ・パチスロは引いたもん勝ち、確率は収束なんてしません。こんなことをTwitterで呟いておられたのだけど、これについて自分の考えを述べておく。

昔から「確率の収束狙い」や「そろそろ収束するはずだからもう少し粘る」とか。長い目でみて、あらかじめ決められている確率に向かって確率は収束する(=落ち着く)から そこを意識した立ち回り、打ち方というのは効果的。こんなことが色んな媒体や多くの打ち手の間でまことしやかに言われてきたが、たしかにそれ、合ってることは合っている。

たとえばボーナス確率が1/130の機種であれば、1ヶ月30日のスパンでみれば大体1/130くらいの数字で落ち着いているはずだし、この「落ち着いている」ところを指して確率は収束する…なんていう風に言われるんだろう。

でも、ある数学者に言わせると「確率は収束するものでなく分散するもの」。分散した結果が さも収束したかのように見えるだけであって、真の意味にて確率が収束した、という結果を得ようとするなら今のコンピューターでも(当時)無理な話だというのだ。

なるほど、たしかに。

パチスロ4号機が初めて世界に登場したとき、完全確率抽選という文言がパチスロ雑誌の至るところに溢れていて、4号機が認知されはじめると同時に「確率は収束する」という考え方が同じくパチスロ雑誌の至るところで書かれるようになった。

※ちなみに、パチスロ3号機までは内部でボーナス抽選が行なわれていたものの、特別な基板によってボーナス抽選の仕組みを特別にしてあったり、2号機以前のパチスロだと一定の枚数を吸い込むとボーナスが出てくる仕組みなものなど、ボーナス抽選の仕組みがさまざま。だから、パチスロ4号機の完全確率抽選というのは本当に画期的であった。でも、当時の自分としては毎ゲーム一定の確率で抽選されるまるで機械的な仕組みとなってしまったパチスロにだいぶ落胆して4号機になって暫くはパチスロから離れた時期でもあった。その話はまた別の機会で。

だから、まるですり込まれるように「確率は収束する」もんだと考えたし、自分もその考えを前提にして雑誌のいろんなところでそんな記事を書いたしDVDや番組でもその手の企画を行なってきた。しかし、完全確率なはずなのに頑として収束しようとしない確率と、ある数学者と話をさせてもらったことで目が覚めた。開眼した。ハッと気づいたのだ。

確率は分散だ!
収束なんて…しない!と。

だから、佐々木真さんのパチンコ・パチスロは引いたもん勝ち。
この考えに完全同意、そしてやはり思い知らされる「イチレバーオンに対する重要性」。

あの日あのときあの場所で、しんのすけ少年が何の気なしに叩いたレバーでボーナスを引かなかったらこのホームページなんてできてないだろうし、もっと言えば しんのすけ自体、存在しなかった。

そう考えると
レバーオン命はもとより、そのレバーONが人生を決める。

おまえら、
ちゃんとレバー、叩けてるかい??

※しんのすけオンラインサロン「パチスロ倶楽部」の投稿記事をリライトしたものです。